【海外事例】年末を特別に!ロンドンを彩るドローンショー×花火

2023年12月31日、ロンドンの歴史的建造物が立ち並ぶスカイラインが2024年を迎えるためにライトアップされ、ドローンショーと花火、ライトアップによる新年への祝福と世界へのメッセージを発信しました。

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年越しを華やかに飾るロンドンの一大イベント

夜空に映える演出方法が盛りだくさん

ロンドン市によりテムズ川上空で披露される史上最大の花火、ライトアップ、ドローンショーを観覧するため、10万人以上が一堂に会し、パフォーマンスを見守りました。

この歴史的なイベントは、幅広い世代が楽しめるよう世界的かつイギリス出身アーティストによるポップ・クラシックから、最近のヒット曲まで世界各国からの幅広い楽曲をサウンドトラックとして選曲しました。

イベントの演出は、12,000発以上の花火、600機のドローン、430基のイルミネーションが、曲とナレーションに合わせて多彩なパフォーマンスを繰り広げ会場の一体感を作り上げました。

イベントは世界中に放映され大注目

この壮大なイベントはBBC(英国放送協会)のBBC OneとBBC iPlayerで数百万人に放映されたほか、世界中でもテレビ放映され、観光地としての文化的な魅力を改めてアピールしました。

国王チャールズ3世の戴冠式、エンパイア・ウィンドラッシュ来航75周年、同性婚合法化10周年など、2023年に記念されたイギリスの国民的な節目も祝福しています。

主催したロンドン市長のサディク・カーン氏は、イベントの演出について「花火とドローン、ライトアップ、音楽のユニークな組み合わせは世界中の観客に素晴らしいショーを披露し、団結のメッセージを送るとともに、ロンドンが世界で最も偉大な都市の1つであることを示せたと思います。」と歓喜の感想を述べていました。

出典元:「Happy New Year Live! 🎆 London Fireworks 2023 🔴 BBC」BBC公式YouTubeチャンネル

2023年度は初めてドローンショーが登場

花火とのコラボが効率性を生む!?

本イベントを担ったチタニウム社は、ドローンが花火に取って代わることはないだろうと語っています。

今回、打ち上げられた花火は12,000発以上になり、排出される二酸化炭素は自動車1台が600km走行するのとほぼ同等であることは推測されていました。同社は花火がもたらす環境への懸念について認識しており、この影響を相殺するために費用を負担しています。しかし、それでも花火を取り入れた理由としてパフォーマンス中の効率性について主張し、花火とドローンショーの相性もとても良いと語っています。

ドローンショーにはアニメーションの合間に次のフォーメーションに移るため、LEDライトを落として移動する時間が必要であり、その隙間となる時間を花火が埋めてスムーズなパフォーマンスができるからです。また、花火の演出に強弱をつけることでドローンショーのインパクトを阻害せず、互いを引き立てることも可能な最高の相性だと考えられています。

ドローンショーと花火の比較記事はコチラ↓

ドローンショーが伝えるストーリー

2023年は、初めてドローンショーが花火と連携した記念すべき大晦日のイベントとなりました。

ドローンショーでは、ビッグベンが真夜中のチャイムを鳴らす前にカウントダウンを行い、タンポポの花びらが吹き飛んで自然界を守る大切さを表現、子供がシャボン玉を服アニメーションで希望と喜びのメッセージを伝えました。ここで、シャボン玉が弾け飛ぶように見せるため、花火の爆発を使用した視覚的演出が話題となりました。

2023年は、イギリス国内の記念だけでなく多様性や相互尊重を促進するために、ロンドン市民を団結させ地域社会をひとつにすることを目的として企画デザインが行われました。

国民的イベントも先進技術で世界にアピール

出典元:「New Year’s Eve London: Drones not as quick as fireworks」BBC

日常生活でもAIやプログラミングが次々に発達し、当たり前になりつつある時代になり、世界各国も環境的・社会的・経済的な成長のために新たな試みを取り入れることが求められています。

歴史と伝統を重んじながらも今後の世界を担う若者を引き付ける手法として、2023年の年末に開催された本イベントは海外諸国への手本を示せたのではないでしょうか?

2024年度にもドローンショーが計画されているのか、イギリスの年末が楽しみになりますね。

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参照記事:「London rings in 2024 with Mayor’s biggest ever fireworks, lights and drone show over the River Thames」Mayor of London logoLondon Assembly

この記事を書いた人

早稲田大学卒業。
幼少期はをアメリカで過ごし、英語・韓国語・日本語が話せる。
韓国系エンタメ企業でK-POPイベントの企画運営、ドローン業界でマーケティングを担当。
現在は弊社で広報PRを務め、通訳・翻訳業務や、海外案件にも対応可能。

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