【国内事例】世界文化遺産×先進技術、富士山とドローンショーコラボ

この記事の目次

富士山世界遺産登録10周年 & 富士河口湖町・町制20周年(2023年6月)

河口湖畔の夜空で祝福

このイベントは、富士山が2013年6月22日に世界文化遺産に登録されてから10周年、同年に富士河口湖町の町制施行20周年を迎える特別催事として企画されました。

2023年6月22日から24日にかけて、「富士山世界文化遺産登録10周年・町制20周年ドローンショー」が山梨県河口湖畔の大石公園で開催されました。22日のみ雨天により中止となりましたが、毎日2回ずつショーが実施され、地元住民や国内外の観光客が訪れる中で夜空を彩る壮大なパフォーマンスが披露されました。

このような地域文化と先端技術を融合したイベントは新しい観光の形として注目されており、今後の地域活性化への取り組みのモデルケースとも言えるでしょう。

出典元:「河口湖の夜空にドローンが描いた富士山」認定NPO法人 富士山世界遺産国民会議HPより

空に浮かぶ光の富士山

このドローンショーでは、400機のドローンが使用され、富士山や河口湖をモチーフとした音楽に合わせて夜空に精細なデザインを描きました。ドローンの光で描かれた花や動物、富士山の多様なイメージは、観客を楽しませ大きな感動を与えました。さらに、富士山と河口湖を背景にした大石公園ならではの特別なロケーションが、ショーの魅力を一層引き立てました。

イベントには多くの観客が集まり、富士山と河口湖を含めた地域の魅力が国内外に広く発信されました。もともと世界的に有名な富士山も新たなエンターテイメント性を見せることで、改めて観光活性化と地域の発展に貢献したことでしょう。

イベント詳細:「河口湖の夜空にドローンが描いた富士山」認定NPO法人 富士山世界遺産国民会議HP

出典元:「ドローン400機による空中ショー 富士山世界遺産登録10th記念in河口湖」【KTV】ケーブルテレビ河口湖 公式YouTubeチャンネル

冬の夜のきらめく空 in Yamanakako(2024年11月)

2023年よりもパワーアップした1000機のドローンショー

2024年11月16日に開催された本イベントは、前章でご紹介した2023年度のイベントよりも大幅に機体数を増やし、山梨県初となる1000機のドローンを使用しました。ドローンが夜空に描く華やかなアニメーションと、花火が織りなす荘厳な演出が融合し、山中湖の自然美をさらに際立たせる新たな景色を作り上げました。

さらに、プログラム中には約4000発の花火が打ち上げられ、ドローンショーと連動する形で夜空に美しい光と音のアートが展開されます。冬の山中湖村を舞台にしたこの特別なイベントは、観光客だけでなく地元住民にとっても忘れられない体験を提供しました。

出典元:「【終了しました】ドローンショー&花火イベント「冬の夜のきらめく空 in Yamanakako」山中湖村役場 公式HP

プログラムから観覧エリアまでイベント構成もしっかり

イベントでは、オープニングからエンディングまで複数の演目によって構成され、最先端技術を駆使したエンターテインメントを地域に持ち込むことで、観光促進や地域活性化のための一大イベントとして準備されました。

また、観光客流入を目的とした外部へのだけではなく、山中湖近隣に住む住民にも目を向けた村民限定エリアを設けるなど、幅広い観客を受け入れる体制を整え、パフォーマンスだけでなく運営面も確実に整えられた企画になりました。

イベント詳細:「【終了しました】ドローンショー&花火イベント「冬の夜のきらめく空 in Yamanakako」山中湖村役場 公式HP

出典元:「【感動】冬の夜のきらめく空 in Yamanakako ドローンショー」日本最大のドローンショー REDCLIFF 公式YouTubeチャンネル
  • プログラム構成
    • 15時00分:開場
    • 17時30分:開会あいさつ
    • 17時35分:オープニングドローンショー
    • 17時50分:雷光炎舞かぐづち-KAGUZUCHI-による炎と光の演舞
    • 18時10分:花火打上げ
    • 18時50分:エンディングドローンショー
    • 19時00分:終了予定
  • 観覧エリア
    • 有料観覧席:¥1,500(ノベルティ付き)。一部コンビニエンスストアで前売り券を要購入。
    • 村民限定エリア:山中湖村在住の方専用エリアで、身分証明書を提示して利用可能
    • フリーエリア:無料エリア。座席はないため、椅子やレジャーシートの要持参。

日本を代表する観光地でも新たな試みを!

世界遺産に登録された富士山は、その自然美と文化的価値から国内外の観光客を魅了し続けています。しかし、観光地としての価値をさらに高めるためには、新しい試みや視点を取り入れ新たな側面を見せることも重要です。

伝統や歴史の保護とのバランスを大切にしつつ、ドローンショーなどの最新技術を活用したパフォーマンスを更新していくことで、日本の誇る観光地の魅力を広い世代へ発信するとともに、次世代に新たな価値を引き継ぐ鍵となるでしょう。

お問い合わせ先はコチラ

この記事を書いた人

早稲田大学卒業。
幼少期はをアメリカで過ごし、英語・韓国語・日本語が話せる。
韓国系エンタメ企業でK-POPイベントの企画運営、ドローン業界でマーケティングを担当。
現在は弊社で広報PRを務め、通訳・翻訳業務や、海外案件にも対応可能。

この記事の目次