【解説】ドローンショーは地域活性化の起爆剤?メリット・デメリット

ドローンショーは、観光誘致や地域活性化に繋がるため、企画を検討したいと思いつつ
「雨が降ると、実施できないのか」
「必要なコストはどのくらいか」
「安全性は高いのか」
などの心配から、企画に踏み出せないこともあるのではないでしょうか。
本記事は、ドローンショーのメリット・デメリットを整理し、導入を検討する上でのポイントを解説します。
地域に合った活用法を知り、最適なイベント企画に活かしていただければ幸いです。

【記事の監修者】 株式会社White Crow
取締役 本山 恵菜
二等無人航空機操縦士資格
ドローン業界での営業経験
マネジメント業務が得意。
ドローンショーは、非常に多くの地域貢献が可能なイベントです。地域の独自性と観光戦略の強化、デジタル発信の推進に活用できるため、長期的な地域活性化に大きく貢献します。
この記事の目次

ドローンショーのメリット

ドローンショーのメリットは、

①観光誘致及び地域活性化
②新しい価値の創造
③誰もが楽しめる
です。

1つずつ解説します。

観光誘致と地域活性化に繋がる

ドローンショーは、地域の観光資源を生かす今注目の画期的なイベントです。
例えば、ドローンショーの開催予告をすると、広告やSNSを通じて広がり現地に行かない人にも知られるきっかけになります。さらに、拡散されることで話題となりバズる可能性や遠方からの観光客を呼び込む効果も期待できます。
そのため、ドローンショー自体の集客効果だけでなく、周辺の商店街や飲食店、宿泊施設にも人の流れが生まれるのです。
こうしたイベントが話題になると、地域の産業全体が活発化し持続的な経済効果が期待されます。
更に、ナイトタイムエコノミーの面でも日没後に開催されるドローンショーは、夜間の観光や飲食、エンターテイメントを通じた地域の盛り上げに一役買うでしょう。
夜のライトアップされた観光名所を巡ったり、深夜まで営業するレストランで食事を楽しんだりすることで、地域の魅力が一層引き立ちます。

ナイトタイムエコノミーで活躍するドローンショーの事例は、こちらからご覧ください。

◆内部リンク

既存イベントとの融合で新しい価値を見出せる

ドローンショーは、文化・音楽・スポーツなど、様々な地域のイベントと組み合わせると新しい価値を生み出します。
イベントのオープニングを華やかにしたり、フィナーレを飾る目玉にしたりとこれまでと一味違う興奮が生まれます。伝統を守りつつも、新しいものを楽しむ機会を提供できる点が大きなメリットです。
また、地域の文化や特性をアニメーションで表現できるため、観客に地域の良さを再発見してもらえる貴重な機会になるでしょう。
2023年に実施された富士山を舞台にしたドローンショーは、世界文化遺産と先進技術のコラボレーションを実現しています。地域の特性を活かした魅力的な演出で大成功を収めた一例です。

◆内部リンク

参考:ドローンショーの魅力とは?仕組みや楽しみ方を徹底解説!|株式会社旭テクノロジー2050東京戦略概要版(案)|東京都

インクルーシブデザインで誰もが楽しめる

ドローンショーは、視覚的な演出が主体のため、世代や言語の壁を越えて誰でも楽しめるエンターテイメントです。
花火のような大きな爆発音がないため、小さな子どもやペットが驚く心配も少なく、一緒に観覧しやすいのも魅力のひとつです。
また、聴覚に障がいのある方も視覚的に楽しめるほか、アニメーションの工夫次第で外国人観光客にも地域の魅力を伝えることができます。
さらに、バリアフリーの観覧エリアを設けることで、高齢者や車いす利用者も快適に観覧できる環境を整えられます。
このように、ドローンショーはより多くの人に開かれたイベントとして、多様な人々が一緒に楽しめる点が大きなメリットです。

ドローンショーのデメリット

ドローンショーは、地域活性化の新たな手段として注目されています。しかし、成功させるためには、いくつかの課題を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

天候に左右される

ドローンショーのデメリットのひとつは、天候の影響を受けやすい点です。
特に、降雨量2mm以上、強風・突風、濃霧、雷などの条件では、安全上の理由から開催が難しくなるケースがあります。
事前に天候を考慮したスケジュールを組んでおく、代替日や屋内での映像演出を用意しておくことで、リスクを最小限に抑えられます。

騒音と光害の影響がある

ドローンショーにおけるもう1つのデメリットは、騒音と光害です。
住宅地の近くで開催する場合、ドローンの飛行音や照明に対して住民からの意見が出る可能性はあります。ですが、音の大きさは花火より控えめで、過度な騒音の心配は少ないでしょう。
暗い時間帯に行われるドローンショーは「まぶしい」「静けさが損なわれる」といった声が上がることもあります。さらに、夜の生態系への影響も指摘されるため、周囲への配慮は欠かせません。
ドローンショーを企画する際は、開催場所や時間を慎重に検討し、地域との調和を意識することが大切です。

ドローンショーをおすすめする理由3選

ドローンショーは、デメリットを上回る非常に魅力的かつ長期的な観光戦略を築く手段です。ドローンショーが地域活性化にどう貢献するのか、その理由を詳しく説明します。

地域の独自性を高められる

地域の特色を活かしたドローンショーの実施は、他にはない独自のイベントを創出できます。これにより、訪れる人々に地域の魅力をより強く印象づけることが可能です。

【実例】金沢市「KANAZAWA LIGHTS 2023」

金沢市は、北陸最大級300機のドローンを使用し「加賀百万石」の初代大名、前田利家のストーリーを夜空に映し出しました。
和太鼓とのコラボレーションやビュッフェ付きの観覧チケットが用意され、大いに盛り上がりました。
10日間のイベントで1,500人以上がビュッフェ付きで参加し、1,000人以上が無料でドローンショーを楽しんだそうです。
このような特別な体験は、地域の独自性を高める大きな要因になります。
参考:KANAZAWA LIGHTS 2023|KANAZAWALIGHTS運営事務局

長期的な観光戦略を構築できる

ドローンショーは、地域の発展や産業促進に貢献します。特に観光戦略を見据えた取り組みが重要です。

【実例】松阪市「松坂城跡桜ドローンショー」

松阪市では、コロナ禍で低迷した観光需要を回復するために、松坂城跡でのドローンショーを実施しました。
約100機のドローンが桜や松阪にちなんだアニメーションで夜空を明るく染め、地域の文化と復興への願いを込めた演出が施されました。
実施された計4回のショーには約6,000名の観覧者が訪れ、夜空に咲いた桜やライトアップされた松坂城跡を楽しんだことでしょう。
ドローンショーは、地域の産業発展に貢献し、長期的な観光戦略の柱となるかもしれません。
参照:三重県松阪市 「松坂城跡桜ドローンショー」を初開催!|株式会社阪急交通社

デジタルコンテンツを発信できる

ドローンショーで撮影された美しい映像や写真は、SNSやホームページでの情報発信に活用できます。
地域のPR力を引き出し、特に若い世代に響くアプローチができるのです。
デジタルコンテンツは、地域の魅力を広める重要な手段となるでしょう。

【想定】街の魅力を演出したドローンショー

ドローンショーの様子をPR動画として使用すると、地域の魅力ををより多くの人に届けられます。
ドローンショーの開催は、短期的なデメリットを超えた長期的な価値を地域にもたらす可能性があります。地域の魅力向上と経済活性化に大きく貢献し、様々なベネフィットをもたらしますのでぜひ前向きに検討してみてください。

まとめ

ドローンショーは地域の独自性を高め、長期的な観光戦略の構築やデジタルコンテンツの発信を可能にします。
株式会社WhiteCrowは、経験豊富なスタッフと独自の企画力で地域活性化をサポートします。
地域に特化した効果的なショーを実施し、地域の魅力を最大限に引き出すお手伝いをいたしますので、ぜひお声がけください。

この記事を書いた人

日々ドローンショーの魅力を発信し、クライアントやパートナーと連携して、観客に驚きと感動を提供することに全力を注いでいます。White Crowは、次世代のエンターテインメントを通じて、多くの方々に新たな体験をお届けすることを使命としています。

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