人はなぜ空に感動するのか?ドローンショーが生む“共感”の正体

White Crowの原点|空を見上げるだけで、気持ちが少し軽くなることがある。

White Crowは、「空を使って人の心を動かす体験をつくる」ことを目的に設立されたドローンショーの会社です。
創業者自身が子どもの頃から空が好きで、気分が落ち込んだときも、空を見上げると気持ちが整理される感覚がありました。

雲の流れや夕焼けの色を眺めるだけで、少し前向きになれる。
そんな経験を持つ人は、意外と多いのではないでしょうか。

「誰かが空を見上げることで、気持ちが少し軽くなれば」
そんな思いから、私たちは空に表現を描くドローンショーという形にたどり着きました。

この記事の目次

空が心を動かすのは、昔から変わらない

空に意識を向ける文化は、今も昔も続いている

人は昔から、空を特別な存在として見てきました。
太陽や星の動きで時間や季節を読み取ったり、天候を占ったり、日々の生活と空は深く関わってきました。

たとえば、農業の世界では「雨乞い」など空に願う行動が文化として残っていますし、
夜空を見ながら何かを考える時間は、現代でも多くの人が自然に取っています。

空は手が届かない存在ですが、見上げることは誰にでもできます。
そこに「祈り」や「願い」をのせてきたのは、時代が変わっても変わらない人の習慣なのかもしれません。

空は誰のものでもないから、共有できる

空には、所有者がいません。
都会にいても、田舎にいても、誰でも同じように空を見上げることができます。

たとえば花火大会などのイベントでは、知らない人同士が集まって、同じ方向を向いて空を見ている。
そこには自然と「一緒に体験している」という感覚が生まれます。

このような共有体験は、感情を動かすうえでとても重要です。
「自分ひとりだけじゃない」という安心感やつながりを生む場面になります。

ドローンショーが“共感”を生む3つの要素

1|全員が同じものを同時に見ているという体験

ドローンショーは屋外で行われ、広い範囲から視認できます。
そのため、観客全員が同じ時間に、同じ空間で、同じ演出を体験することができます。

「自分がいま目にしているこの演出を、まわりの人たちも一緒に見ている」
そう感じることが、感情の共有につながります。

2|光と音の連動による快適さと没入感

ドローンショーは、音楽と連動した演出が基本です。
動きと音がシンクロして展開されると、人は自然にその流れに引き込まれていきます。

こうした「視覚と聴覚の一致」は、人間の脳にとって快適で心地よく、感情にも影響を与えます。
結果として、より深く記憶に残る体験になっていきます。

3|日常では見られない光景に出会える

普段の生活の中で、空に言葉や絵が浮かぶことはありません。
だからこそ、ドローンで描かれるメッセージや映像は、強く印象に残ります。

「ありがとう」「おめでとう」「がんばって」など、見慣れた言葉であっても、
それが夜空に浮かぶだけで、特別な意味を持つように感じられます。

ドローンショーで共感が生まれる場面とは?

ドローンショーは、誰かの想いを空に届ける手段として活用されることが増えています。
以下は、実際に各地で見られるような演出例です。

プロポーズの演出
ショーの終盤で「結婚してください」といったメッセージを空に浮かべる演出は、サプライズとして人気です。
その場にいた観客から拍手が起きたり、温かい空気が広がることもあります。

地域や復興への感謝を伝えるメッセージ
震災や災害を乗り越えた地域で、「忘れない」「ありがとう」といった言葉を空に映し出す演出は、
地元の方々への想いを届ける手段として使われることがあります。

子どもが描いた絵を夜空に再現
地域イベントなどで、地元の小学生が描いたイラストやメッセージをドローンで再現する取り組みもあります。
家族や地域の人々にとって、特別な思い出になる演出です。

なぜドローンショーは記憶に残るのか

人が何かを強く記憶するのは、「感情が動いたとき」だと言われています。
ドローンショーは、光・音・空気感といった五感に訴えかけ、さらに他の人との共有体験が重なります。

たとえば「誰と一緒に見たか」「どんな気持ちだったか」など、感情と結びついた体験は、
長い時間が経っても自然と思い出されることがあります。

そうした記憶が生まれる場所として、ドローンショーは効果的な演出手段といえるでしょう。

共感されるショーをつくるには

ストーリーのある構成にする

ただ映像を空に出すだけでは、印象に残りづらいこともあります。
物語のように「静かな始まり」「高まる展開」「言葉が届くクライマックス」といった流れがあると、
観る側の感情も自然に動いていきます。

誰に向けているかを明確にする

「この演出は誰に届けたいのか?」という視点をもつことで、ショーに意味が生まれます。
観客が「自分にも関係があるかもしれない」と思えたとき、その体験はより深く心に残ります。

空を通じて、人と人をつなぐ体験を届けたい

私たちWhite Crowは、ただ視覚的に美しいだけのドローンショーではなく、
見た人の心に何かが残るような体験を届けたいと考えています。

空は誰にでも開かれた場所です。
そして、誰かが空を見上げたことで、気持ちが少し軽くなったり、前向きになれたりするなら…
その小さなきっかけをつくるのが、私たちの役割だと思っています。

ドローンショーは、空に想いを届ける手段のひとつ。
これからも、記憶に残る時間をつくっていきたいと考えています。

この記事を書いた人

日々ドローンショーの魅力を発信し、クライアントやパートナーと連携して、観客に驚きと感動を提供することに全力を注いでいます。White Crowは、次世代のエンターテインメントを通じて、多くの方々に新たな体験をお届けすることを使命としています。

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