夜空をキャンバスに光と動きで観客を魅了するドローンショー。近年の技術革新を背景に、イベントや広告でその存在感が増してきています。この記事では、ドローンショーの基本的な仕組みから、費用、成功事例まで徹底的に解説します。
ドローンショーの導入を検討している企業広報担当者やイベント企画者の方々にとって、必見の情報が満載です。
ドローンショーとは?

夜空をキャンバスに、多数のドローンが光と動きで織りなす壮大なスペクタクル、それがドローンショーです。近年、その圧倒的な表現力と革新性から、イベントや広告、エンターテイメントの分野で急速に注目を集めています。
ドローンショーの定義
ドローンショーとは数百から数千台もの小型無人航空機(ドローン)が群れをなして飛行し、LEDライトなどを用いて夜空に文字や図形、アニメーションなどを描く光のエンターテイメントです。
コンピューター制御により、それぞれのドローンが精密な位置情報に基づいて飛行することで、まるで生きているかのようなダイナミックな演出が可能になります。花火大会や音楽フェスティバル、企業の新製品発表会、都市の記念イベントなど多岐にわたるシーンで観客を魅了する新しい形のプロモーションやエンターテイメントとして活用されています。
ドローンショーの歴史
ドローンショーの起源は、2010年代半ばに遡ります。初期の試みは、数台のドローンによるシンプルな編隊飛行に留まっていましたが、GPS技術や群制御アルゴリズムの進化により、その規模と複雑さは飛躍的に向上しました。
特に、2016年のリオデジャネイロオリンピック開会式でのインテル社によるドローンショーは、世界中にその可能性を知らしめる大きな転換点となりました。以降、技術革新は加速し、現在では数千台規模のドローンが複雑なアニメーションを夜空に描くまでに発展しています。
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ドローンショーの仕組み

ドローンショーは、単にドローンを飛ばすだけでなく、高度な技術と緻密な計画によって成り立っています。ここでは、ドローンショーを構成する主要な要素と、それを実現する最先端の技術について解説します。
ドローンショーの構成要素
ドローンショーは、以下の複数の要素が連携することで実現されます。
専用ドローン
ショー専用に開発された小型ドローンが使用されます。これらは軽量で、LEDライトを搭載し、精密な飛行が可能です。バッテリー寿命や通信安定性も重視されます。
飛行制御システム
多数のドローンを一元的に管理し、全体の動きを制御する中枢システムです。各ドローンの位置情報やバッテリー残量などをリアルタイムで監視し、安全な飛行を確保します。
演出ソフトウェア
ドローンが描く図形やアニメーションを設計するための専用ソフトウェアです。3Dシミュレーションを通じて、実際のショーに近い形で演出を事前に確認できます。
LEDライト(ペイロード)
ドローンに搭載されるLEDライトは、ショーの視覚効果を決定づける重要な要素です。多彩な色表現が可能で、夜空に鮮やかな光のアートを描き出します。
オペレーターチーム
ショーの実施には、ドローンの準備から飛行管理、緊急時の対応までを行う専門のオペレーターチームが不可欠です。彼らが安全かつ円滑なショー運営を支えます。
演出・3D制作チーム
ドローンショーの世界観やメッセージを形にする専門チームです。ロゴや演出を3Dデータ化し、ドローンの動きや光に最適化します。音楽との同期や見え方を考慮し、企画段階から関わって感動を生む演出を作り上げます。
ドローンショーの技術
ドローンショーを支える核となるのが、高精度GPS測位システムとRTK-GNSS(Real Time Kinematic Global Navigation Satellite System)です。これにより、各ドローンは数センチメートル単位の誤差で自身の位置を正確に把握し、複雑なフォーメーションを維持できます。
また、多数のドローンが互いに衝突することなく、同期した動きをするためには、リアルタイム通信が重要です。ドローン間や地上局との間で常に情報が交換され、予期せぬ動きや位置のずれを瞬時に補正します。
さらに、ドローンの群れを一体として制御する群制御技術や、空中で描く図形やアニメーションを設計する3D経路生成ソフトウェアが、芸術的な演出を可能にしています。これらの技術が融合することで、ドローンショーは単なる飛行から、感動を与えるエンターテイメントへと昇華しているのです。
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ドローンショーの費用
ドローンショーの導入を検討する上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。ここでは、ドローンショーを実施する際の一般的な費用相場と、その内訳について詳しく解説します。
費用相場
ドローンショーの費用は、使用するドローンの台数、演出の複雑さ、実施期間、開催場所など、様々な要因によって大きく変動します。小規模なイベントであれば数百万円から、大規模なイベントや複雑な演出を伴うものになると数千万円以上かかることも珍しくありません。
例えば、数百台規模のドローンを使った比較的シンプルな演出であれば300万円〜500万円程度が目安となるでしょう。これが500台~数千台規模になると、1,000万円から3,000万円以上となるケースが多く、さらに演出内容や開催日数、場所の特殊性によって上限は青天井とも言えます。概算を立てる際は、まずドローンの台数と演出規模をイメージすることが重要です。
費用内訳
ドローンショーの費用は、多岐にわたる項目で構成されています。主な費用内訳は以下の通りです。
| 費用内訳 | 概要 | 費用が増加する主な要因 |
|---|---|---|
| ドローン本体のレンタル・運用費 | ドローン本体のレンタル、バッテリー、充電設備、保守管理費用。 | 使用台数が多いほど高くなる。 |
| 人件費 | フライトオペレーター、演出デザイナー、安全管理、技術スタッフなどの専門家人件費。 | 関わる人数やスキルレベルによる。 |
| ソフトウェア利用料・プログラミング費 | 制御用ソフトウェアの利用料、オリジナル演出プログラムの開発費用。 | 複雑でオリジナリティの高い演出を求める場合。 |
| 許認可申請費用 | 航空法に基づく飛行許可、無線局開設許可などの行政手続き費用。 | 手続きの煩雑さや専門家への代行を依頼する場合。 |
| 保険料 | 万が一の事故に備えるための損害保険料。 | 高額な機材の使用、観客の規模や場所による。 |
| 輸送費・設営撤去費 | 機材の運搬、会場での設営・撤去にかかる費用。 | 遠隔地での実施や特殊な場所での設営。 |
| 演出企画・デザイン費 | コンセプト立案、デザイン、音楽同期などのクリエイティブ費用。 | オリジナリティや凝った演出を求める場合。 |
【White Crow】ドローンショーの事例紹介
ドローンショーはその革新的な演出と視覚的なインパクトから、国内外で様々なイベントやプロモーションに活用され、大きな成功を収めています。ここでは、White Crowの事例を通してドローンショーがどのように活用され、どのような効果を生み出しているのかをご紹介します。
事例①和歌祭 わかうら花火大会 2025
【和歌浦湾の夜空を彩る、ドローン×レーザー×音楽の光演出】

2025年11月1日(土)、和歌祭実行委員会主催「和歌祭 わかうら花火大会 2025」にて、2年連続となるドローンショーを実施しました。本イベントは、和歌山市を代表する秋の恒例行事として、和歌浦湾の美しい景観を舞台に開催されています。
当日は雨が降る場面もありましたが、ショー開始時刻には天候が回復。200機のドローンとレーザー、スモーク、音楽が完全にシンクロした演出が夜空に展開され、光と音が一体となった没入感のある空間を創出しました。音楽の変化に合わせて表情を変える光の演出は、観客に強い印象を残しました。
| 使用機体数 | 200機 |
| 演出構成 | ドローン+レーザー+音楽(シンクロ演出)/花火(ショー後) |
| 特徴 | ・光と音が一体化した演出・花火との2部構成・安全かつ精密な運用 |
事例②【福山城 カツナリデ・ナイト】
2025年8月23日、広島県福山市の象徴である福山城にて、初となるドローンショーを実施しました。本イベントは、福山城の魅力発信プロジェクト「カツナリ・デ・ナイト」の一環として開催され、歴史ある城郭と最新技術を融合させたナイトエンターテイメントとして注目を集めました。
会場となった福山城天守前広場では、300機のドローンが夜空を舞い、福山城のシルエットや歴史を象徴するフォーメーションを描写。和太鼓の力強い演奏と光のアニメーションがシンクロし、迫力ある演出が観客を魅了しました。来場者からは「歴史と最新技術の融合に感動した」「子どもも夢中になっていた」といった声が寄せられ、文化財を活かした新しい観光コンテンツとして高い評価を得ました。
| 使用機体数 | 300機 |
| 演出構成 | 和太鼓の生演奏とコラボ |
| 特徴 | ・福山城のシルエットや歴史を象徴するフォーメーションを描写・和太鼓の力強い演奏と光のアニメーションがシンクロ |
事例③【東武動物公園|夏のナイトZOO】 【東武動物公園】ドローンショー2025夏
2025年8月、埼玉県の人気レジャー施設「東武動物公園」にて、夏の特別企画「サマーナイトZOO」を彩るドローンショーを実施しました。本イベントは、2025年3月に同園で初開催され大きな反響を呼んだ「春のナイトZOO ドローンショー」に続く第2弾として開催されました。
今回は200機のドローンを使用し、8月13日から16日までの4日間連続で実施。夏の夜空に映える色彩や、動物園らしいモチーフを取り入れたフォーメーションなど、季節感と爽快感を意識した演出を展開しました。ダイナミックな動きと光の変化に、来場者からは歓声が上がり、夏ならではの夜の体験を提供しました。
また、春公演を観覧したリピーターの来園も多く、「前回より迫力が増していた」「子どもがまた見たいと言って来た」といった声が寄せられ、継続開催によるファンづくりの手応えを感じる結果となりました。
| 使用機体数 | 200機 |
| 演出構成 | 13,14日と15,16日でアニメーションが違う演出 |
| 特徴 | ・15,16日は春のナイトZOOとサマーナイトZOOのコラボアニメーション・動物園らしいモチーフを取り入れたフォーメーション・季節感と爽快感を意識した演出 |
ドローンショーの演出
ドローンショーは、単にドローンを飛ばすだけでなく、緻密なプログラミングとクリエイティブな発想によって、観客を魅了する多様な演出が可能です。ここでは、ドローンショーで実現できる表現の種類と、成功に導くための演出のポイントを解説します。
演出の種類
ドローンショーでは、高度な技術とクリエイティブな発想を組み合わせることで、多種多様な演出が可能です。主な演出の種類は以下の通りです。
静止画・ロゴの表示
複数のドローンが夜空に一斉に集まり、企業ロゴやイベントのシンボルマーク、特定のメッセージなどを静止画として表示します。高い視認性で、ブランド認知やメッセージ伝達に効果的です。エフェクトなどをつけて動きのある演出も可能です。
複雑なアニメーション
ドローンが連続的に動きを変えることで、キャラクターが動いたり、物語が展開したりするようなアニメーションを表現します。動きのある演出は、観客の記憶に強く残ります。
3Dオブジェクトの形成
平面的な表示だけでなく、ドローンが奥行きを持った配置を取ることで、立体的なオブジェクトを夜空に描き出します。例えば、球体や立方体、より複雑な形状を表現し、見る角度によって異なる表情を見せます。
音楽との同期
ドローンの動きや光の色、点滅パターンをBGMや効果音と完全に同期させることで、視覚と聴覚に訴えかける一体感のある演出を実現します。感動や興奮を増幅させる効果があります。
インタラクティブな演出
最新技術では、観客のスマートフォン操作や拍手、声などに反応してドローンの動きや光が変化するインタラクティブな演出も実現可能です。観客をショーの一部に巻き込み、より深い体験を提供します。
演出のポイント
観客の心に残るドローンショーを実現するには、演出設計と安全管理を含めた総合的な企画力が欠かせません。まず重要なのは、単なる図形表現にとどまらないストーリーテリングです。導入からクライマックス、余韻まで一貫した物語を描くことで、観客は感情移入しやすくなります。
また会場の広さや観覧位置、周囲の景観を踏まえ、どの角度からでも美しく伝わる構成が求められます。音楽やナレーションを組み合わせることで、光の演出はさらに印象深いものになります。加えて、天候や飛行経路を考慮した安全管理と事前シミュレーションによる入念な検証を行うことで、完成度と安心感の高いドローンショーが実現します。
ドローンショーを依頼できる会社の選び方

ドローンショーの導入を検討する上で、信頼できる制作会社を見つけることは非常に重要です。ドローンショーの制作会社を選ぶ際には、以下のポイントを重視して検討することをおすすめします。
実績と経験
ドローンショー会社を選ぶ際は、これまでに手がけたイベントの規模や種類を確認することが重要です。自治体主催イベントや花火大会、商業施設、観光地など、多様な実績を持つ会社ほど、天候不良や通信トラブルといった予期せぬ事態への対応力が高い傾向にあります。
加えて、ドローンショーだけでなく、産業用ドローンなど現場経験を豊富に積んだオペレーターが在籍しているかも重要なポイントです。マニュアルだけでは対応しきれない判断は現場経験から生まれることが多く、ヒューマンエラーを防ぐ体制が整っているかどうかが、ショーの安全性と成功を左右します。
保有ドローン数と技術力
希望する演出を実現するためには、十分なドローン保有数と高い技術力が欠かせません。特に大規模なショーでは、数千機規模の同時飛行が必要になる場合もあります。最新の制御技術や演出ソフトに対応しているか、レーザーや音楽とのシンクロ演出が可能かなど、技術面の対応範囲も事前に確認しておきましょう。
安全管理体制
ドローンショーは屋外での実施が多く、安全管理は最重要項目です。飛行エリアのリスクアセスメント、第三者への安全配慮、悪天候時の判断基準、緊急時の対応フローなどが明確に整備されているかを確認しましょう。安全対策を具体的に説明できる会社は、運営体制が成熟している証といえます。
許認可対応
ドローンの飛行には航空法をはじめ、各種法令や自治体ルールの遵守が求められます。国交省への飛行許可・承認申請や、警察・消防・自治体との調整を適切に行える会社を選ぶことが重要です。許認可対応を一括で任せられるかどうかは、主催者側の負担を大きく左右するポイントです。
企画提案力
ドローンショーの価値は、単なる飛行技術だけでなく、企画力によって大きく左右されます。イベントの目的やターゲットを理解し、ストーリー性や演出意図を反映した提案ができるかを確認しましょう。空間演出全体を見据えた提案ができる会社は、イベント成功のパートナーとして信頼できます。
費用提示の透明性
見積もり内容が明確であるかも重要な判断基準です。機体数、演出制作費、運営費、許認可対応費など、内訳が分かりやすく提示されているかを確認しましょう。追加費用が発生する条件についても事前説明がある会社であれば、後々のトラブルを防ぐことができます。
アフターサポート
ショー実施後の対応体制も見逃せません。実施データや写真・映像素材の提供、広報活用のサポート、万が一のトラブル発生時のフォローなど、アフターサポートが整っているかを確認しましょう。イベント終了後まで責任を持って対応してくれる会社は、長期的なパートナーとしても安心です。
ドローンショーのご相談は「White Crow」へ
株式会社White Crowは、ドローンショーを中心とした空間演出を手がけるエンターテインメント企業です。ドローン・レーザー・音楽・花火などを融合させた演出で、地域イベント、観光事業、商業施設、自治体主催行事など多様なシーンに対応しています。
企画立案から演出設計、許認可対応、安全管理、当日の運営までをワンストップで提供しています。最新技術と表現力を掛け合わせ、「空から感動を届ける」体験価値の創出を通じて、地域の魅力発信とイベントの成功に貢献しています。
まとめ|ドローンショーの今後の展望
ドローンショーは、技術の進化とともにその可能性を広げています。今後は、AIとの連携によるより複雑で自律的な演出、ドローンのさらなる小型化・高性能化、そしてバッテリー技術の向上により、飛行時間やペイロード(積載量)の増加が期待されます。これにより、より大規模で緻密な表現が可能となるでしょう。
演出面では、観客がスマートフォンなどを介してドローンとインタラクションできるインタラクティブなショーや、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)技術との融合により、現実の空に仮想のオブジェクトを重ね合わせるような、これまでにない没入感のある体験が生まれる可能性があります。
また、法規制の整備も進み、より安全かつ広範囲での実施が認められるようになることで、観光誘致、広告プロモーション、災害時の情報伝達、さらには持続可能性に配慮した環境啓発イベントなど、多岐にわたる分野での活用が加速すると見込まれます。環境への影響を最小限に抑えるための技術開発や運用ガイドラインの策定も、今後の重要な課題となるでしょう。
ドローンショーの開催を検討している方は、一度White Crowへお問い合わせください。

