【完全ガイド】ドローンショーはいくらかかる?費用の内訳と理由をわかりやすく解説


夜空を舞台に、企業ロゴやキャラクター、地域の魅力を描き出す「ドローンショー」。 SNSやメディアでの話題性も高まり、地域イベント・観光プロモーション・企業ブランディングなどに活用される機会が増えています。
しかし、多くの担当者が最初に疑問に思うのが、

「ドローンショーって実際いくらかかるの?」
「何にそんなに費用がかかるの?」

という「費用面」の不安です。

この記事では、これからドローンショーを検討している方に向けて、

・相場感(価格レンジ)
・内訳(何にいくらかかるのか)
・効果(費用に見合うメリット)
・よくある追加費用・注意点

までをわかりやすく解説します。

なお、金額だけを見ると安価に見える業者も存在しますが、安全対策やアニメーションの品質、飛行申請の対応など、実施に必要な項目がしっかりカバーされているかどうかを確認することが非常に重要です。

そのため、ご検討中のプランに応じた具体的な見積もりや費用感を知りたい場合は、お気軽にご相談ください。

この記事の目次

1.ドローンショーの費用相場はいくら?

ドローンショーの価格は、主に使用するドローンの台数や演出の規模によって大きく変動します。

ドローンショーの費用相場(目安)

機体数ショーの規模感費用の目安(税込)
約100機小規模イベント・短尺演出200〜300万円程度
約200〜300機中規模イベント・地域集客向け400〜900万円程度
約500機以上大型イベント・大規模広告など1000万円〜数千万円規模

※上記はあくまで目安です。演出内容・実施場所・オプションの有無などによって変動します。

なぜ価格に幅があるのか?

同じ「ドローンショー」と言っても、以下の条件によって大きく費用が変わるためです。

  • ドローンの台数:演出の大きさ・複雑さに比例して増加
  • 演出の種類:ロゴだけか、ストーリー仕立てか、などで工数が大きく異なる
  • 開催場所・移動距離:遠方での開催や地形の制約がある場合は追加コストあり
  • オプションの有無:音源、記録映像、予備日対応などを追加すると上振れ

このように、費用相場は「一律」ではなく、目的や条件に応じて最適化されます。詳しくは次の項目で説明します。

2. 費用の内訳|主な6つの項目

▼ ドローンショーで発生する主な費用項目

用項目補足
①演出規模(ドローン機体数)規模によって最も費用差が大きくなる部分
②ロケハン費用(事前現地調査)会場の飛行環境や安全対策を確認するための事前調査にかかる費用
③アニメーション制作演出の質やオリジナリティに直結
④運用体制・人員配置専門スタッフによるチーム運営が必要
⑤倉庫・輸送関連・移動関連機材やバッテリーの保管・搬送・現地までの移動交通費など
⑥飛行許可申請関連・保険対応国交省や関係機関との調整トラブル時の備えとして必須

①演出規模(機体数)

ドローンの数は、演出の迫力や表現力に直結します。
文字やロゴ、キャラクターを空にくっきりと描き出すためには、200機以上の機体が必要になることも多く、演出の複雑さや視認性に応じて必要台数は増えていきます。

たとえば、1000機規模の大規模ショーともなると、数千万円規模のコストがかかるケースもあります。

なお、1機あたりの稼働コストは2〜3万円前後が目安とされており、機体数の増加はそのまま費用にも大きく影響します。


②ロケハン費用(事前現地調査)

ドローンショーを安全かつ効果的に実施するためには、事前に会場での現地調査(ロケハン)を行います。
ロケハンでは、主に以下のポイントを確認します。

  • ドローンが安全に離陸・飛行・着陸できるスペースが確保できるか
  • 電線や樹木、高層物、障害物の有無
  • GPSやコンパス、無線の干渉リスク
  • 観客動線や周辺環境への配慮(騒音・照明・安全エリアなど)
  • スタッフの導線・設営場所・車両の進入可否 など

特に都市部や複雑な地形の場所では、実際に現地で確認しなければわからない制約が多く、ロケハンを行うことで初めて演出や運用計画の現実性が判断できるケースも少なくありません。

※ ロケハン費用は、業者によって基本料金に含まれている場合と、オプション扱いで別途発生する場合があります。最初の見積もり段階で、費用内訳に含まれているかどうかを確認することをおすすめします。

③アニメーション制作費

空に描く演出は、すべて事前に設計された3DCGアニメーションによって構成されています。
ロゴの線1本、キャラクターの動き1つまで、すべてが座標と時間軸で精密に設計されており、数百機のドローンが一糸乱れぬ動きで飛行するための調整が行われます。

とくにオリジナル演出をご希望の場合は、構成やシーン展開を整理した絵コンテ(演出の設計図)をもとに、発注者と制作チームが何度かやり取りを重ねながら方向性を詰めていくのが一般的です。

絵コンテが固まった後、アニメーションの設計・シミュレーション・検証を経て、本番に向けた飛行データが完成します。
このように、空に描く映像をつくるまでには複数の工程と専門的な調整が必要になるのが、ドローンショーの特徴です。

④運用人件費・技術費

ショー当日は、安全かつスムーズな運用のために、複数の専門スタッフによるチーム体制で現場を支えます。主な役割と担当者は以下の通りです。

  • プロジェクトマネージャー(PM)
    • 全体の進行を管理し、現地との調整やスケジュール、各チームの連携を統括します。現場判断も含め、ショー成功の中心的な役割を担います。
  • 操作オペレーター
    • ドローンの飛行をリアルタイムで制御・監視する技術担当。数百機の機体が正確に演出どおり動くように管理し、万が一の異常にも即座に対応します。
  • 安全管理責任者
    • 航空法や各種ガイドラインに基づき、飛行環境や人の動線などを総合的に確認し、安全な実施体制を整えます。飛行の可否判断や緊急対応の指揮も行います。
  • 現場スタッフ(複数名)
    • ドローンの飛行を目視で各方向から監視し、風・障害物・人の侵入など外的要因に備えて状況を常にチェックします。また、機材の搬入・設営、離着陸時の補助、観客との導線整理など、ショー運営全体を支える実働部隊として活躍します。機体数が多くなるほど、現場スタッフの人数も増加する傾向にあります。

 ※現場体制を必要以上に削ってしまうと、安全性に直結するリスクも高まります。たとえば、スタッフが十分に配置されていない状態でトラブルが起これば、ドローンが墜落してイベント中止や事故につながる可能性もあります。
安全な運営体制の構築は、コストではなく“前提条件”として考えることが重要です。

これらの体制に加えて、必要に応じて音響・記録映像チームやイベント運営スタッフが関わることもあります。

さらに、ショー本番だけでなく、事前のリハーサル、飛行許可申請、現地調査、演出調整といった準備工程にも複数の専門人材が関わっており、チーム全体で一つのショーを作り上げていきます。

⑤倉庫保管・輸送費

ドローンや付帯機材は大型で精密なため、専用の倉庫や輸送手段が必要です。

また、現地までの移動費(人員・機材ともに)も、距離や地理条件に応じて変動します。

たとえば地方開催や遠隔地での実施では、機材トラックのチャーターやスタッフの移動・宿泊費が大きくなる傾向があります。

⑥飛行申請・保険対応

ドローンショーを実施するには、国土交通省への飛行許可・承認申請が必須です。
夜間飛行、目視外飛行、イベント会場上空での飛行などはすべて、航空法上の「特定飛行」に該当し、事前にDIPS(無人航空機飛行許可申請システム)を通じての申請と審査が求められます。

加えて、ショーの開催地によっては、以下のような関係各所との調整も必要となります。

  • 開催自治体(市役所や観光課など):イベント開催可否や広報連携、騒音・景観への配慮
  • 地元警察署:交通規制、道路使用、観客誘導に関する許可
  • 消防署:火気の使用や緊急時の対応確認
  • 海上保安庁:海上・港湾・海浜エリアでの飛行を行う場合に必要な事前協議や通報
  • 施設管理者(公園・競技場・商業施設など):ドローン飛行や設備利用に関する承諾

こうした調整は、安全・安心なショー運営のために欠かせない準備プロセスです。内容によっては数週間以上の調整期間が必要となることもあるため、早めの企画立ち上げが推奨されます。

また、それに伴い、 万が一のトラブルが発生した際の備えとして、対人・対物の賠償責任保険への加入も必須です。

参照:国土交通省

3.追加で発生しやすいオプション費用

ドローンショーには、基本構成以外にも追加で発生する可能性がある費用項目がいくつかあります。これらは依頼先や実施条件によって扱いが異なるため、見積もり時点でしっかり確認することが大切です。

代表的な追加費用の例:

  • 予備日設定に伴う追加費用
    • 悪天候等に備えて予備日を確保する場合、日程・規模によって別途費用が発生することがあります。
  • 1日複数回開催の場合の追加料金
    • 同日内に2回以上ショーを行う場合、運用体制やバッテリー管理の観点から追加費用が必要になります。
  • 食事代や待機費用
    • 拘束時間が長時間にわたる際、一部業者ではスタッフの食事手配費用が発生する会社もあります。
  • 音源使用費
    • 演出に合わせて使用する楽曲が市販楽曲や著作権管理楽曲の場合、別途申請・使用料が必要となることがあります。
  • ショーの撮影・記録映像制作費用
    • 記録用やプロモーション用に映像収録・編集を希望する場合、撮影クルーの手配や編集工数分の料金が加算されます。

※こうした項目は「オプション扱い」として、基本料金とは別で見積もられることが多いため、事前確認が重要です。
一見安く見えるプランでも、後からオプションが加算されていくことで最終的な金額が大きく跳ね上がるケースもあります。

4. 費用に見合う効果とは?

ドローンショーは、単なる「映像演出」ではなく、観客の記憶に残る“体験”をつくるメディアです。費用に見合うだけの効果は、確実に存在します。

● 集客効果

  • 初開催や地域初導入の場合、来場者数が1.5〜2倍に増加した事例も多数
  • SNSでの話題性や地元メディア露出が集客を後押し
  • 演出による感動体験がリピーターやクチコミにつながることも

● 認知拡大・話題化

  • 企業ロゴや商品が空に浮かぶ演出は、強いビジュアルインパクト
  • 地方開催でもキー局や大手メディアに取り上げられる可能性あり
  • SNS上では「#ドローンショー」「#空の演出」などのタグで拡散効果も高い

5. 成功事例に学ぶ活用パターン

  • 地域の花火大会にドローンショーを導入し、来場者が例年の2倍に
  • 観光地でのナイトショー化により宿泊率が向上
  • 企業の周年イベントでSNS動画が10万回以上再生されるなど、話題性も抜群

これらの成果は、単なる“飛行技術”ではなく、演出設計・導線設計・企画戦略をセットで考えることで実現しています。

参照:https://wh-crow.co.jp/customer-testimonials/

6. まとめ:費用ではなく、“価値”として考える

ドローンショーは、確かに手軽にできる演出ではありません。
しかしその分、視覚と感情に深く残る体験をつくることができる手段でもあります。

  • 単なる広告ではない、“体験として届くプロモーション”
  • 単なる出費ではない、“地域やブランドに残る資産”
  • そして、“観客の記憶に残るメッセージ”の演出手法

7. よくある質問(FAQ)

Q1. ドローンショーの尺はどのくらいですか?時間によって費用は変わりますか?

A. 一般的なドローンショーの演出尺は10〜15分程度が中心です。
ドローンの離陸・着陸のプロセスを含めると全体で20〜30分ほどになります。
また、機体数を増やすことで演出尺を倍に伸ばすことも可能ですが、その分費用も上がる傾向があります。

Q2. 協賛企業のロゴを演出に入れることはできますか?

A. はい、可能です。
企業ロゴや商品名などを空に描く演出はPR効果が高く、協賛型イベントにも適しています。
また、映像収録やSNSでの拡散を前提とした演出設計もご提案可能です。

Q3. 機体数や演出内容を途中で変更した場合、追加費用はかかりますか?

A. はい、内容や変更のタイミングによっては追加費用が発生する場合があります。
とくにアニメーション制作後や飛行申請後の変更は再作業が必要になるため、なるべく早めの確定をおすすめしています。

Q4. クラウドファンディングで費用を集めて実施することは可能ですか?

A. はい、可能です。
実際にクラウドファンディングで予算を確保し、イベントを実施された事例もございます。
実施スケジュールや広報計画にあわせて、柔軟な調整やサポートも行っております。

Q5. キャンセル料はかかりますか?

A. はい、発注確定後のキャンセルには所定のキャンセル料が発生します。
具体的な条件はお見積もり時またはご契約時に明記しておりますので、事前にご確認ください。

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この記事を書いた人

日々ドローンショーの魅力を発信し、クライアントやパートナーと連携して、観客に驚きと感動を提供することに全力を注いでいます。White Crowは、次世代のエンターテインメントを通じて、多くの方々に新たな体験をお届けすることを使命としています。

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